渋沢栄一ゆかりの地巡りに大型自動運転バス導入

坂井俊彦
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 埼玉県深谷市出身の実業家、渋沢栄一の生地などゆかりの地を巡る「渋沢栄一 論語の里 循環バス」に大型自動運転バスがお目見えした。万が一の事態に備え運転手も待機するが、基本的な「走る」「止まる」「曲がる」は実証実験を兼ねた自動運転に委ねる。

 バスを運行するのは地元の深谷観光バス。栄一の生涯を描くNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」を盛り上げるための市推進協議会に要請され、大河ドラマ館(同市仲町)の開館期間(2月16日~来年1月10日)に合わせて運行。JR深谷駅北口近くを出発し、大河ドラマ館などを経て同市下手計の尾高惇忠生家、栄一記念館、血洗島の栄一の生地「中の家(なかんち)」へ。道の駅おかべなどに立ち寄り、出発地に戻る約28キロのコース。

 平日はバス1台で7便、土日祝日はバス2台で13便が運行。休日の1台は運行開始時から埼玉工業大学の自動運転バスを投入した。22人乗りのマイクロから始め、4月29日から座席数22、立ち乗りを含め最大56人乗りの大型バスと交代した。いずれも営業用の緑ナンバーを付け、28キロの距離、計11カ月の期間とも異例の実証実験となる。立ち乗り客が出たら、自主的な判断で自動運転を中止し、手動運転に切り替える。

 1日乗車券は大人(中学生以上)500円、小学生250円、1回乗車券は大人250円、小学生120円。未就学児はいずれも無料。(坂井俊彦)

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