中東で融和の動き、サウジ・トルコが外相会談 背景は…

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イスタンブール=高野裕介、ドバイ=伊藤喜之
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 激しく対立してきた中東の大国同士が、融和の動きを加速させている。2018年のサウジアラビア記者殺害事件などをめぐってぶつかったサウジとトルコの外相は11日に会談。イランやエジプトも巻き込んだ変化の背景には、米国の中東政策の転換がある。

 トルコのチャブシュオール外相は10、11の両日、サウジを訪問し、同国のファイサル外相と会談した。両国のメディアによると、会談は「率直で誠実」だったとし、今後も協議を続けることで一致。チャブシュオール氏は「両国の緊密な関係は地域の安定や平和に寄与する」とツイートした。AP通信によると、同氏のサウジ訪問は記者殺害事件後初めてという。

カタール記者殺害事件めぐり…

 サウジなどが17年に同じ湾岸諸国のカタールに断交を突きつけた際、トルコはカタール支援に回った。18年にイスタンブールのサウジ総領事館で記者のジャマル・カショギ氏が殺害された事件では、トルコ側が事件の情報を小出しにし、「(殺害命令は)サウジ政府の最高レベルから出た」(エルドアン大統領)としてムハンマド皇太子の関与をほのめかすなど、事実上国政を取り仕切る皇太子の威信を大きく傷つけ、関係悪化が決定的となった。

 昨年9月にサウジの裁判所が殺害に関与したとされる被告5人に対し、量刑を死刑から禁錮20年に減刑した際には、トルコ側は「判決はトルコや国際社会の期待に沿わないものだ」と反発。トルコメディアによると、サウジではトルコ製品の不買運動が広がった。

なぜ、いま「雪解け」…?

 今回、両国が歩み寄りを進め…

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