「お金のためではない」老舗ボウリング場が再開した理由

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武田啓亮
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 緊急事態宣言の延長初日となった12日、東京都内では臨時休業していた施設の一部が営業を再開した。「短期集中」のかけ声で始まった今回の宣言。休業を長引かせることでの弊害もあると、苦渋の思いで再開に踏み切った施設もある。

 渋谷区にある創業48年の老舗ボウリング場「笹塚ボウル」。この日、営業再開を聞きつけた常連客でにぎわった。

 ボウリング場は、引き続き都の休業要請対象だ。再開にあたり、1レーンあたり2人までに制限し、併設するレストランは休業を続ける。財津宜史専務(41)は「開ければ開けただけ赤字。休業して協力金をもらった方が経済的にはプラス」と話す。

 それでも営業再開に踏み切った背景には、常連客や地元住民からの強い要望がある。会員の多くは高齢者で、大事な体を動かす場となっている。さらに、中学校のボウリング部の活動場所でもある。「再開を批判する人もいるが、お金のためでないということは知って欲しい」

 財津さんには、1年前の宣言時の苦い記憶がある。1カ月半の臨時休業を経て再開後、以前は元気に楽しんでいた高齢の男性会員が車いすに乗ってきた。体が衰え、退会手続きをとるためだったという。「もう投げられなくなっちゃった」と語っていたという。

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