日立「本命人事」を前倒し 中西会長の体調不良で

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小出大貴
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 経団連の会長を6月1日付で退く中西宏明氏(75)が、日立製作所の会長を12日付で退任した。相談役となり、リンパ腫の治療に専念する。日立の後任会長には社長の東原敏昭氏(66)が就き、新しい社長には副社長の小島啓二氏(64)が昇格する。日立が12日に発表した。

 小島氏は、日立が経営の柱に据えるITサービス事業のキーマン。本命視されてきた一連の人事を、中西氏の体調悪化を踏まえて前倒しする。中西氏の経団連会長としての任期は、当初はあと1年あった。日立の3年間の中期経営計画は来春までだ。

 新しい体制は、6月23日に予定する定時株主総会直後の取締役会で正式に決める。それまでの社長と会長は東原氏が兼ねる。東原氏は、社長から退いた後もCEO(最高経営責任者)は続ける。

 中西氏が日立の社長に就いたのは2010年4月。リーマン・ショックが響いた09年3月期に8千億円近い純損失を出していた。国内製造業としては、それまでの最大規模だった。

 電力や鉄道といった社会インフラ事業の海外展開に注力。黒字に転換後の14年春に社長職を東原氏に引き継ぎ、会長に就いた。

 16年春にはCEOも東原氏に譲った。リンパ腫は19年夏に公表。経団連の会長職は、任期を1年残しての今年6月での辞任が、5月11日に発表されていた。

「これ以上は申し訳ない」

 中西氏について、後任会長の…

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