維新・森衆院議員が府議を中傷する文書 「事実」と陳謝

高井里佳子
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 日本維新の会の森夏枝・衆院議員(比例近畿)が、党所属の京都府議を中傷する文書の作成や郵送に関わったとして、公職選挙法違反(虚偽事項の公表罪)の疑いで3月に京都地検に告発されていたことが分かった。森氏は今月7日、文書を作って秘書に郵送させたことを取材に認めた。相手府議には謝罪したという。

市民団体が地検に告発

 告発したのは京都市民らで作る団体「日本維新の会・森夏枝被害者の会」。告発状によると、森氏は2019年3月、翌月の統一地方選に立候補した上倉淑敬(きよゆき)府議について、「(特定の)祇園のクラブによく飲みに行っている」などと書いた文書を作り、同党の議員ら複数人に郵送したとされる。

 上倉府議は、文書に書かれたクラブ通いを否定している。

 森氏は取材に、文書の郵送は「事実です」と書面で回答。「党内での様々なストレスから然(しか)るべき判断が出来ず、衝動的な行動に出てしまった」と説明した。

 郵送に使われた一部の封筒には、19(平成31)年2月に発売された「春のグリーティング切手」が使われていた。森氏は、国会議員に支給される文書通信交通滞在費(文通費)で19年3月に「31年春グリーティング・82」を4100円分購入したと、維新のウェブサイトで公表している。

 文通費で買った切手を使ったかどうかについて、森氏は「私費などのほかの費用で購入した切手もありましたので、わかりません」とメールで回答した。

 一方、関係者によると、党府総支部が今月6日に開いた会議で森氏は上倉府議に謝罪し、「私の人生の汚点。できることなら知られたくなかった。信頼回復に努める」と話したという。

 森氏は、党員の党費を肩代わりしたとして、今年1月に党本部から3カ月間の党員資格停止処分を受けてもいた。(高井里佳子)