最愛の娘「なぜ入管は殺した」 収容後死亡、悲痛な遺族
鬼室黎 大野晴香 荒ちひろ
名古屋出入国在留管理局に収容中に死亡したスリランカ人女性、ウィシュマ・サンダマリさん(当時33)の妹2人が12日、朝日新聞のオンライン取材に応じた。幼い頃からテレビドラマ「おしん」やアニメで日本文化に親しみ、安全な国ということもあって留学先に決めたという。「姉はいつも一緒にいて、母親のようだった」と語った。
ウィシュマさんは昨年8月に名古屋入管に収容され、体調が悪化。歩行も困難な状態になり、3月6日に死亡した。入管をめぐっては、難民認定の申請中は送還しないとの規定を見直し、3回目以降の申請なら送還できるようにする出入国管理法改正案が国会で審議中だ。入管庁の権限が強められる内容に野党が抗議し、ウィシュマさんの事案について真相解明を要求している。
12日に取材に応じたのは、妹のワヨミさん(28)とポールニマさん(26)。今月1日に来日し、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、国内の滞在先で2週間の自主隔離期間を過ごしている。
幼い頃から3姉妹は仲が良か…