「空白」の1カ月も 井岡選手ドーピング問題の経緯

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塩谷耕吾
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 世界ボクシング機構(WBO)スーパーフライ級王者・井岡一翔選手(32)=Ambition=が、昨年12月31日の防衛戦の際に受けたドーピング検査で陽性反応を示した問題で、検査を実施した日本ボクシングコミッション(JBC)は外部有識者を中心とした倫理委員会に違反の有無や処分の判断を委ねている。

 井岡選手サイドは潔白を主張。敗れた田中恒成選手(25)=畑中=サイドも、この問題についてJBCに質問状を送付した。

 何が起きたのか。なぜ、試合から約4カ月が経って問題が表面化することになったのか。状況と論点を整理してみた。

どんなドーピング検査だった?

 複数の関係者によると、ドーピング検査が行われたのは昨年12月31日の試合前、会場となった東京都大田区総合体育館の控室。JBC職員や医師、マネジャーが立ちあい、井岡選手がカーテン越しに尿検体を採取した。JBC職員がそれをA、Bの検体に分けてボトルに入れてふたをし、テープでぐるぐる巻きにした後、マネジャーがテープの上からサインをしたという。

 試合は井岡選手が8回TKO勝ちを収めた。検体は都内の病院で保管された。

 今年1月上旬に行ったA検体の簡易検査では、大麻の陽性反応があったという。同月下旬、JBCは都内の別の検査機関に井岡選手のB検体を移し、精密検査を実施した。結果が出たのは1月29日で、大麻の陽性反応はなく、興奮作用のある別の禁止薬物3種類が検出され、B検体はその検査機関で冷凍保管されたという。

JBCの手続きは?

 JBCがドーピング検査について井岡選手に通知したのは、試合から約4カ月、検査結果が出てから約3カ月が過ぎた4月下旬だった。永田有平理事長は「井岡選手の選手生命にも関わる問題。慎重にやった」と話す。

 また、永田理事長は、手続きが長期化した理由の一つとして「警察の捜査」を挙げる。

 永田理事長は3月上旬、別の…

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