第2回「女性活躍」宣言に女性社員が反発 本当に必要なのは?

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聞き手 編集委員・堀篭俊材
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連載「多様性と企業」

人の多様性を軸にして、現状を打破して変わろうとする企業の最前線を伝える連載です。2回目では、女性の活躍について試行錯誤する企業に迫ります。

 日本企業の宿題である「女性活躍」にとりくむ企業が増えている。そこからは理想と現実のギャップもみえてくる。

 「女性が日本一輝く会社にする」。味の素の西井孝明社長(61)は就任した翌年の2016年、年頭あいさつで宣言した。

拡大する写真・図版自社製品の前で撮影に応じる味の素の西井孝明社長。インスタントみそ汁の作り方で話が弾み、和やかに撮影が進んだ=2021年3月5日午後、東京都中央区、加藤諒撮影

 西井社長は「異なるキャリアの人の視点を生かすことが成長に欠かせない」というのが持論だ。その大切さに気づいたのは13年から2年間、ブラジルの現地法人の社長を務めた経験が大きいという。

 サンパウロの本社は従業員の7割を女性が占める。管理職や役員に女性が占める比率も日本より高く、業績も伸びていた。米国やタイも同じ傾向だった。

 だが意気込んで「女性活躍」を宣言したものの、女性社員から反発を受ける。「私たちはまるで活躍していないみたいだ」

 西井社長は「女性のリーダーを増やすと具体的にいえばよかった」と気づき、当時7%だった女性管理職の比率を20年度末までに12%にする目標をたてた。

 働きやすい環境を整えようと残業を減らし、事業所に保育所をつくった。しかし管理職を望む女性はそうは増えなかった。

現実が理想になかなか追いつかない中、味の素はどうしたのか…。一方で、女性中心の企業でも悩みは尽きません。記事後半では、味の素の西井社長と同社初の女性取締役となった野坂千秋さんのインタビューも掲載しています。

 2年前に同社出身で初の女性…

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