韓国が「K半導体戦略」 民間企業が49兆円投資へ

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ソウル=神谷毅
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 韓国政府は13日、民間企業が今後10年間に行う510兆ウォン(約49兆円)超の投資を柱とした「K半導体戦略」を発表した。米中の技術覇権争いや世界的な供給不足で半導体の重要性は増しており、文在寅(ムンジェイン)政権は業界を全面的に支援する。

 文氏はこの日、ソウルの南の京畿道平沢市にある、半導体世界大手のサムスン電子の工場を訪問。半導体は製造業の国内投資の約45%、輸出の約20%を占める最大の屋台骨だとしたうえで、大規模投資を通して「世界最高の半導体の生産基地をつくり、世界の供給網をリードする」と語った。

 韓国はサムスン電子(売上高で世界2位、2020年)、SKハイニックス(同3位)といった半導体世界大手を擁する。メモリー半導体では約20年間、韓国が世界シェア1位を維持する。この日は両社を中心に半導体関連企業の投資計画が発表され、その規模は510兆ウォンに達した。

 半導体戦略では、研究開発投資の税控除を最大50%に拡大▽設備投資のための特別資金支援▽化学物質を扱う際の規制緩和をするなどして、民間投資が円滑に進むよう支援する。「半導体特別法」を制定し、技術流出を防ぐため省庁間の協議体もつくる。

 半導体産業の人材を育てるため関連する大学の定員を拡大し、今後10年間で約3万6千人の人材を送り出す目標も掲げた。有望な人材が国外に流出するのを防ぐため、卓越した半導体製造の技術を持つ人に政府が「名人」の称号も与える。

 韓国の半導体産業は、素材や部品、装置の多くを国外企業、特に日本企業に依存している。今回の戦略では、素材や部品、装置の企業に特化した工業団地をつくることを盛り込んだ。

 こうした対策を通し、20年で992億ドル(約10兆円)の輸出額を、30年には2千億ドル(約21兆円)に倍増させ、約27万人の雇用を確保する計画だという。

 この日、政府からは副総理や産業通商資源相、科学技術情報通信相らが「総動員」(韓国政府関係者)された。サムスンやSKハイニックス、現代自動車の幹部、大学関係者らも参加する力の入れようだった。

 韓国政府がここまで半導体産…

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