コロナで入院できず自宅に10日 隊員の言葉に救われた

会員記事新型コロナウイルス

杉浦奈実
[PR]

 多くの新型コロナウイルス感染者で病床がいっぱいの状況が続く大阪府では、症状が悪化しても、搬送先がなかなかみつからない事例が起きている。近くに住む50歳の息子が感染し、「はじめに要請してから入院まで10日間かかった」という大阪市の女性(74)が朝日新聞の取材に応じた。

 数日前から発熱があった自営業の男性の感染がPCR検査でわかったのは4月12日。感染経路はわからない。男性の妻の感染も翌日判明し、感染していなかった大学生の孫をホテルに移した。

 男性は39度台の熱があり、解熱剤で下げてもしばらくすると元に戻るということを繰り返した。保健所に電話をしても「待っている人がたくさんいるんです」と入院が難しいことを伝えられた。血液中の酸素濃度を測るパルスオキシメーターの値は96%以上が正常とされるが、徐々に下がり、80%台になった。

 妻が救急車を呼んで、到着したものの、搬送先がみつからない。3~4時間、救急車内で酸素吸入を受けながら待っては自宅に戻り、状態が悪化してまた救急要請ということを何度か繰り返した。血液中の酸素濃度はひどいと75%にまで下がった。妻が救急隊員に「病床の逼迫(ひっぱく)ですね」と投げかけると「逼迫じゃありません、崩壊です」と返ってきた。

 母親はいても立ってもいられ…

この記事は会員記事会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。

新型コロナウイルス最新情報

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[記事一覧へ]