コロナワクチン、接種者の99.8%抗体獲得 川崎医大

中村通子
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 川崎医科大学岡山県倉敷市)は13日、新型コロナウイルスワクチンの優先接種を受けた医療従事者の99・8%が、「陽性」とされる基準値を超える量の抗体を獲得していたとする研究結果を発表した。担当した中野貴司教授(感染症学)は「臨床実地でもワクチン効果を示す結果が出た。接種の本格化に向け、貴重なデータとなる」と話した。

 研究対象は2回の接種を終えた川崎医大の20~80代の医療従事者594人。1回目の接種の1週間前と、2回目の接種の4週間後にそれぞれ採血し、血中に含まれる抗体「IgG」の量(抗体価)を調べた。

 接種前は全員抗体はなかったが、接種後には99・8%で抗体陽性が確認された。抗体価はどの年代の平均でも基準値の20~30倍と非常に高めだったが、20代でもっとも高く、高齢になるにつれ低くなっていた。

 中野教授は「どの程度の抗体価だと発病を確実に予防できるかはまだ分からないが、高ければかかりにくくなる可能性は期待できる。ほぼ全員の抗体価が上昇したことが重要だ」と話す。上昇した抗体価が維持される期間など、職員の定期健診で抗体価の測定を続け、長期的な推移を観察していくという。(中村通子)