ミャンマー、デモ取材記者に実刑 強まるメディア弾圧

ミャンマーはいま

バンコク=福山亜希
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 クーデターで国軍が権力を掌握したミャンマーで12日、抗議デモの取材中に逮捕された現地メディア「ビルマ民主の声」(DVB)の男性記者(51)に、禁錮3年の実刑判決が言い渡された。記者への実刑判決はクーデター後、初めてとみられる。国軍側はメディア弾圧を強めており、拘束中のほかの記者にも厳しい判決が下される懸念が高まっている。

 DVBの声明によると男性記者は3月3日、中部ピーで抗議デモの取材中に虚偽のニュースを広めたりした容疑で逮捕された。当局から激しい暴行を受け、重傷を負ったという。

 国軍側はこれまでにDVBなど現地メディア8社の免許を剝奪(はくだつ)。虚偽のニュースを広めたりした場合、最長で禁錮3年を科せられるよう刑法を改正した上で、国軍に不都合な取材をした記者らも相次いで拘束した。

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは12日に声明を出し、「国軍は自分たちの犯罪を暴こうとする人々を黙らせて、反対意見をつぶそうとしている」と非難した。

 現地メディアの一部の記者は国境を越え、隣国タイなどに逃れている。9日にはDVBの記者3人が、タイ北部チェンマイで不法入国の疑いでタイ当局に逮捕された。DVBはタイ当局に対し、記者らを強制送還しないよう求めている。(バンコク=福山亜希)