競馬の勝負服をふるさと納税返礼品に 老舗テーラー謹製

荒海謙一、関根慎一
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 東北地方で唯一、JRAの競馬場がある福島市ふるさと納税の返礼品に競馬の勝負服を採用し、3月から受け付けを始めた。服は市内の老舗店が製作。福島ゆかりの馬主のデザイン2種類から選べる。市によると「全国初」の試みといい、さっそく注文が舞い込んでいる。

 6万5千円の寄付で騎手が着る実物サイズ(150~165センチ)、2万2千円でA4サイズのミニチュア服が各1着返礼される。デザインは県馬主協会の所属で、グリーングラスやグラスワンダーを所有した馬主や、アーモンドアイなどの「シルクレーシング」の2種から選べる。

 100年超の歴史がある福島競馬場。返礼品競争が激化する中、福島市が「JRA競馬場がある市で前例がなく、特色をアピールしたい」と発案し、勝負服の生産を戦前から続ける福島市の「河野テーラー」が製作を請け負った。

 ラインアップから2カ月で申し込みは約15件。寄付した東京都の犬塚悠治郎さんは「福島競馬場で愛馬を出走させることがあり思い入れがある。微力だがこれからも支援したい」。寄付金の使途は教育や復興支援、コロナ対策など12種類から一つ指定できる。「グラス」の馬主、伊東純一さんは「納税が増え、地域のためになれば」という。2月の県沖地震で春の福島開催が中止となり、河野テーラー社長の河野正典さんは「10年前を思い出した。少しでも力になれることがないかと考えた」という。(荒海謙一、関根慎一)