取材中に鳴ったチャイム 「挿管は?」満床迫る重症病床

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小川裕介
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 福岡県で、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。緊急事態宣言が出された12日には、過去最多となる635人の新規感染者が確認された。県内の重症者も過去最多となり、病床は逼迫(ひっぱく)の度合いを増している。現場の医師らは、医療崩壊への危機感を強めている。

 緊急事態宣言が出される直前の10日、新型コロナの重症患者を受け入れる福岡大学病院ECMO(エクモ)センター(福岡市城南区)の取材が許された。

 ガラス越しに、50代男性の重症患者が横たわっているのが見える。約2週間前に集中治療室(ICU)に運ばれ、ECMO(体外式膜型人工肺)を装着し、2日前に外れたばかりだ。看護師2人が近寄り、男性の胸のあたりをさする。肺機能のリハビリだ。ECMOが外れても、すぐには肺の機能は戻らないという。

 同センターの重症病床は6床あり、50~60代の4人が入院していた。2人がECMOをつけ、2人が人工呼吸器で治療を続けていた。

 取材中、突然けたたましくチャイム音が鳴り、アナウンスが流れた。

 「50代男性、対応患者さん…

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