埼玉で町長や職員100人が優先接種 医療従事者として

新型コロナウイルス

坂井俊彦、川野由起
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 埼玉県寄居(よりい)町の花輪利一郎町長(76)が「医療従事者等」として、新型コロナウイルスのワクチン接種を2回受けていたことが、町への取材でわかった。町によると、副町長、教育長も接種を2回受けていたほか、職員約100人が少なくとも1回は接種を受けている。

 町によると、花輪町長は4月半ばに1回目、5月上旬に2回目の接種を受けたといい、担当者は「町長も実際に接種者の介助をしたりすることがあるので、医療従事者等に含められると判断した」と説明している。

 花輪町長は13日、朝日新聞の取材に、「ワクチン接種は町の一大事業でお願いするだけでなく、私が先頭に立って取り組まなければいけない」と説明。「『なぜ町長が先に打つんだ』という声もあるかもしれないが、私が感染して接種される方にうつしてはいけないということで、打たせていただいた」としている。

 寄居町居住の65歳以上の高齢者は約1万1千人。町ではこのうち、「90歳以上」を対象に4月18日から町立総合体育館で集団接種を始めている。

 同町によると、この集団接種で予診票の入力の手伝いや介助などをする職員約100人を「医療従事者等」と見なした。今月13日までにこの約100人が1回目の接種を受け、うち50人は2回目の接種を終えた。

 国が示している手引では、接種会場でコロナ患者と頻繁に接すると自治体が認める職員については、医療従事者等に含めてもいいとされている。ただし、「直接会場で予診や接種等を行う者」が対象で、「送迎や会場設営等を行う者等は含まない」としている。

 町のホームページによると、2020年4月時点で職員数は257人。

 首長が医療従事者等に含まれるかどうかについて、県の担当者は「なかなか想定がしにくい」としつつ、「もし仮に接種者と直接かかわる業務に携わっているなら、対象になる可能性も否定はできない」とする。ただし、本当にそうした業務に携わる必要性があるかの判断が必要になる。(坂井俊彦、川野由起)

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