愛嬌たっぷりモルモット220匹 カメラに大接近

竹谷俊之
【いきもの目線】モルモット@羽村市動物公園=2021年4月20日、竹谷俊之撮影
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 今回の「いきもの目線」の主人公はモルモット。羽村市動物公園東京都羽村市)では、エサの時間になると「キューイ、キューイ」とおなかをすかせたモルモットたちの大合唱が始まる。その数は220匹。それぞれに独特の名前がつけられているという。いったい、どんな名前なの? 可愛い顔やむくむくとした丸い体形は愛嬌たっぷり。そんなモルモットの魅力が伝わる動画を360度カメラで撮影した。

 モルモットはペルー、アルゼンチンなど南米に生息する野生のテンジクネズミの仲間を家畜化したもの。もともと群れで生活し、臆病で警戒心が強いといわれるが、個々の性格は様々で人に懐きやすい個体もいるという。

 飼育展示場は、子どもたちに人気の触れ合い体験ができる台車とつながっている。現在は、新型コロナ対策のために制限されているが、モルモットの健康チェックのために毎日、全個体が集められる。今回、その台にカメラを設置した。

 間仕切りが開くと、モルモットが一斉に接近してきた。あっという間に囲まれ、目の前でムシャムシャとエサのキャベツなどを食べ始める。しばらくして、1匹のモルモットが動き出し、キャベツがレンズフィルターについてしまった。撮影の邪魔だなと思っていると、別のモルモットがタイミング良くキャベツをどかしてくれた。偶然とはいえ、思いが通じたようでうれしくなった。その様子は360度動画で見られる。

【動画】羽村市動物公園の飼育員がモルモットを解説=竹谷俊之撮影

 飼育員の長谷川珠美さんによると、モルモットは喜怒哀楽の感情表現が鳴き声で分かりやすいという。大きな声で「キューイ、キューイ」と鳴くのは、興奮したり何か要求したりする時、小刻みに小さな声で「プイプイ」「キュキュイ」と鳴くのは甘えたい時、「グルグル」「グルル」と低めの声で鳴く時は警戒したり、嫌がったりしている時だという。

 同園のモルモットは全個体に名前がつけられているのが特徴。「この子は、2020年の『モルモット総選挙』で優勝したぱん(メス)です」と長谷川さん。モルモット総選挙とは、スタッフが選抜した9匹の中から、入園者が最も好きなモルモットを選ぶ人気投票のことだ。

 個々の名前も独特で、コッペパン、クリームパンなど食べ物にちなんだ名前をつけたり、ちょこえっぐ(母)、ちょこちっぷ(兄弟)、ちょこぼーる(兄弟)など親子関係などがわかるように、写真入りでファイリングしたりしている。長谷川さんによると毛色や毛質、模様、体の大きさなどで見分けているという。ただ、真っ白な毛色のアルビノなどは判別が難しいようだ。

 モルモットはウサギやハムスターとは違い、頰袋や尻尾はないという。また、前脚の指は4本、後ろ脚の指は3本で、速く走れるように、後ろ脚の指が進化したといわれている。

 同園は緊急事態宣言の発出に伴い、5月31日まで臨時休園する。詳細は公式ページhttp://www.t-net.ne.jp/~hamura-z/別ウインドウで開きます)まで。(竹谷俊之)