1日遅れ母の日サプライズ 思わず泣いたシングルマザー

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若松真平
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 メテ子さん(仮名)は3年近く前に離婚した。

 現在、シングルマザーとして中2の長男と、小5の次男を育てている。

 昨年の母の日は、花やプレゼントはなかった。

 直前に長女がひとり暮らしを始めたこともあって、男2人では気が回らなかったらしい。

 そもそも母の日自体、感謝を強要しているようであまり好きではない。

 だから、忘れてるよアピールもしなかった。

当日は期待はずれ

 今年の母の日。夜7時半ごろに、2階の子ども部屋からこんなやりとりが聞こえてきた。

 「お前がママに渡してくれよ」

 「やだよ! 自分で渡せよ!」

 それを聞いてすぐ、「母の日のサプライズだな」と察した。

 手紙かな、カーネーションかな、と期待しながら待つこと数十秒。

 下りてきたのは長男だった。

 「出し忘れてごめんなさい」

 手渡されたのは、学校の給食着が入った袋だった。

 明日必要な洗濯物が、なぜ日曜夜に出てくるのか。

 当日朝に集金袋を渡されたり、運動会の3日前に案内を持ってきたり。

 たびたび起こることだが、まさか母の日のこのタイミングで来るとは。

 部屋から聞こえてきた会話は、自分で渡すと怒られると思った長男が、次男に押しつけようとしていただけだった。

 思わず「これかーい!」とツッコミを入れた。

 怒られずにすんだと思って安心したのか、長男は「ありがとね!」と笑顔で戻っていった。

再び期待したけど……

 洗濯して、乾燥させて、アイロンもかけなくちゃ。

 中身を出そうと袋の中に手を突っ込むと、白くて四角いものがあった。

 もしかして手紙? 手が込ん…

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