八王子の中2自殺「いじめが影響」 第三者機関が再調査

高田誠
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 東京都八王子市の市立中学2年生、永石陽菜(ひな)さん(当時13)が2018年に自殺した問題で、いじめとの関連を調べていた市の諮問機関の調査委員会は14日、「自死の直接の原因となった心理的苦痛等に一定の影響を与えたものと考えられる」とする結果を公表した。

 永石さんは18年8月に自殺を図り、翌月亡くなった。市教委の調査部会は1年後、永石さんが不登校となった原因は所属運動部の上級生らのいじめが関係したとする報告書を公表。一方で、自殺との直接の関連を認めなかったため、両親が「納得がいかない」と、いじめ防止対策推進法にもとづき、石森孝志市長に再調査を申し立てていた。

両親の申し立て受け、SNSの記録や遺書を検証

 弁護士らでつくる市いじめ問題調査委員会は昨年8月から9回、上級生らと永石さんで交わしたSNSの記録や遺書などを検証。遺書に「悲しかったし辛(つら)かった」と書き残しており、「いじめは心の傷として長く残存し、強く記憶に刻まれ、死を決意した時にも思い出されたものであることは紛れもない事実である」と結論づけた。また、学校が永石さんからの相談後も、いじめと認識していなかったことから、「学校対応(法違反の不作為)が、心理的苦痛等を強めた可能性がある」とした。

 永石さんは1年生だった17年8月、家族旅行で部活動を休んだことをSNSで上級生から非難された。登校できなくなり、9月に両親とともに学校に相談。部顧問は上級生を指導した。顧問は、上級生が永石さんに謝罪したことを双方から聞き、永石さんが「大丈夫です」と話したことで「解決した」と判断したという。しかし、学校に行けないままで、18年4月に転校、不登校が続いていた。(高田誠)