都倉俊一長官「文化は不要不急」に怒り 苦渋の判断語る

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聞き手・神宮桃子
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 文化芸術活動の休止を求めることは、あらゆる手段を尽くした上での最終的な手段であるべきと考えます――。文化庁の都倉俊一長官が11日、「文化芸術活動に関わるすべての皆様へ」と題し、メッセージを発信した。12日に朝日新聞の取材に応じた都倉長官は、業種によって異なる東京都の休業要請の線引きを「合理的な説明がない」と批判し、「最大限の感染対策をして文化芸術活動を続けるべきだ」と訴えた。

 ――文化庁は、緊急事態宣言が延長される12日以降、都内の国立文化施設を再開させる方針でした。ですが、小池百合子都知事から都倉長官宛てに、知事の判断で協力を要請できるという政府の方針に基づき「内閣官房と協議の上、決定した」という、都の強い休業要請を受けて一転、休業を続けることを11日に発表しました。メッセージを発信したのは、その数時間後でしたね。

 タイミングは、偶然と言えば偶然。最初から、緊急事態が延長になるのでメッセージは出すつもりだった。余計に出さざるを得なくなった。人流を止めるのは、僕も理解できる。でも、映画館などでクラスターが発生した例はないわけです。新型コロナが変異というのも、その精査をしている最中だというのも理解できる。その中でも、工夫してやるべきだと思う。「全部中止」と言われると、むなしい気持ちになりますよね。

 ――都は宣言延長に伴い、劇場や寄席、スポーツなどのイベント開催は、「無観客」から、収容人数の50%を上限にすることなどを条件に緩和しました。一方、大規模な美術館や映画館には引き続き休業を要請。でも、文化庁は国立の美術館や博物館を開ける判断をし、10日に関係先に再開を通知していた。感染対策をすれば大丈夫、という考えだったのでしょうか。

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