ミライザカ、甘太郎…居酒屋が続々赤字 モスなど絶好調

若井琢水、高木真也
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 外食大手の2021年3月期決算は、昨年春の新型コロナ感染拡大に端を発した臨時休業や時短営業の打撃が大きく、居酒屋を中心に赤字が相次いだ。一方、持ち帰り需要を取り込んだファストフードは好調で、業態で明暗が分かれた。

 居酒屋大手のワタミは、昨年度中の2度の緊急事態宣言などで客数が激減。国内の既存店売上高は、前年より6割も減った。不採算店の閉店に伴う減損処理なども響き、純損益は115億円の赤字(前年は29億円の赤字)になった。

 「ミライザカ」や「鳥メロ」など、1年間で居酒屋中心に159店を閉店。家族連れや持ち帰り客の利用が見込める、焼き肉店や唐揚げ専門店への業態転換を進める。ただ、渡辺美樹会長は会見で「なんとか赤字でない決算を出していこうとしているが、(コロナ感染拡大の)現状では厳しい」との見方を示し、今期の業績予想は未定とした。

 ほかの居酒屋大手も、軒並み大幅な赤字だった。「甘太郎」を営むコロワイドは97億円、「はなの舞」のチムニーは90億円、「塚田農場」のエー・ピーホールディングス(HD)は35億円の純損失。牛丼店「すき家」のゼンショーHDは、「ココス」などレストラン業態が苦戦して大幅な減益になった。

 一方、「ケンタッキーフライドチキン」を運営する日本KFCHDは「巣ごもり」で持ち帰り需要が増え、純利益が前年比82・9%増の28億円に。モスフードサービスも、純利益が前年の約2・7倍に増えた。(若井琢水、高木真也)