ワクチン予約「早い者勝ち」から脱するには

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聞き手・矢島大輔
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 新型コロナウイルスのワクチン接種の予約を求める人々が殺到し、各地で混乱が広がっている。多くの自治体が採用する予約システムが、「早い者勝ち」となっているためだ。市場の制度設計を考える「マーケットデザイン」の第一人者である慶応大経済学部の栗野盛光教授(47)は、需要と供給の観点からシステムの変更を提言する。

ラーメン屋や旅行サイトと同じ

 ――われ先にと電話やネットによるアクセスが集中したり、役所に人々が殺到したり、混乱が続いています。

 ワクチンの供給量や態勢がちょっとしかないのに、圧倒的な需要がある。先着順にすれば、スピード競争が生まれ、アクセスが殺到します。また近年、世界各国の公共サービスで報告があるように悪い代行業者が横行します。今回を教訓に対策が求められるでしょう。

 ――ではなぜ多くの自治体は先着順を採用したのでしょうか。

 先着順は、わかりやすくてなじみがあるからでしょう。旅行サイトもラーメン屋も、基本は「早い者勝ち」です。先着順のシステムは、私たちの生活の隅々まで入り込んでいる。

 ただ、今回のワクチンのように公共性の高いもので、圧倒的に需要が供給を上回る特殊なケースの場合、先着順は弊害の方が大きくなってしまう。ワクチンは無料なので、通常の市場で行われる価格調整で、需要と供給のバランスをとることもできない。

 ――政府はこの混乱を予想できなかったのでしょうか。

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 おそらく予約システムを整備…

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