最年長73歳、将棋の桐山九段が現役続行を勝ち取る

佐藤圭司
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 将棋の現役最年長棋士、桐山清澄(きよずみ)九段(73)が14日、大阪市福島区関西将棋会館での第34期竜王戦読売新聞社主催)5組の残留決定戦で上村(かみむら)亘(わたる)五段(34)と対戦し、141手で勝利。規定により、来期も竜王戦限定ながら現役続行する権利を勝ち取った。

 桐山九段の通算成績は996勝955敗となり、過去に9人しか達成していない通算1千勝にあと4勝と迫った。

 敗れれば引退だった対局を制した後、桐山九段は「負ければ引退という一番で悔いが残らないよう思い切って指そうと思っていた。最後、(相手玉の)詰みが見えて勝ちと思った。来期は(現役を続行するための条件がさらに厳しくなるので)全力で戦いたい」と話した。対局中、緊張からか手が震える場面もあったという。「時々、(盤上の)駒が乱れたりすることがある。相手の人には申し訳ないが……」と振り返った。

 桐山九段は奈良県出身、大阪府高槻市在住。タイトル獲得4期(棋王1期、棋聖3期)、第1回全日本プロ将棋トーナメント(朝日新聞社主催)など棋戦優勝7回の強豪で、プロ好みの渋い指し回しから「いぶし銀」の異名を持つ。弟子に豊島(とよしま)将之竜王(31)=叡王と合わせ二冠=と矢倉規広(のりひろ)七段(46)がいる。(佐藤圭司)