鐘の音が鈍くなり「おかしいな」…中にスズメの巣 広島

福冨旅史
「原爆の子の像」の鐘の中に巣をつくったスズメ=福冨旅史撮影
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 広島市中区平和記念公園にある「原爆の子の像」の鐘の中に、スズメが巣をつくっている。コロナ禍で鐘を鳴らす人が減ったことが理由とみられ、市は「ひなが巣立つ6月まで温かく見守りたい」としている。

 巣を見つけたのは、公園内を観光客らに案内するピースボランティアの反田(たんだ)豊昭さん(71)。8日昼ごろ、鐘の音が普段より鈍いことに「おかしいな」と感じた。見上げると、直径約30センチ、高さ約60センチの鐘の中に、草や木々でつくられた巣があった。

 連絡を受けた市の緑政課が対応を検討。人に危害を加える可能性は低いことから、鐘を鳴らすための鎖を撤去し、「使用を中止します」と書いた貼り紙をして巣を守ることに決めた。

 例年なら修学旅行生らでにぎわう同公園。平和記念資料館が休館した影響もあり、今年の人出はまばらで、像に巣ができるのも初めてだ。市の担当者は「平和の大切さを伝える場所。スズメの命を市民と一緒に守りたい」と話している。(福冨旅史)