商店街に冷凍ギョーザ無人販売所 接触避けても売りたい

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岩本修弥
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 無人販売といえば、田畑が広がる地域に農作物を並べた木造小屋がぽつり。でも、神戸市内の市街地にも無人販売所を構え始めた企業がある。しかも、売っているのは冷凍ギョーザだ。

 買い物客でにぎわう神戸市須磨区の板宿本通商店街。アーケードを進むと、「肉餃子(ぎょうざ)」と書かれた白い看板が目に飛び込んできた。冷凍庫前に数人の女性客がいるが、もちろん店員の姿はない。

 ギョーザの製造や販売を手掛ける神戸餃子楼(本社・神戸市灘区)が4月3日に設置した。同15日には、湊川公園(兵庫区)の近くにもオープン。今月1日にはJR鷹取駅(須磨区)のそばにも販売所を置いた。

 入ってすぐ、ひときわ目に付くものがある。

 金色に輝くピラミッド形の料金箱だ。料金を入れる細長い穴が開いているだけなので、おつりは出ない。

 買い方はシンプル。冷凍庫内から冷凍ギョーザ1パック(40個入り)を取り出し、料金箱に1千円を入れる。1個100円の特製しょうゆだれもある。

 神戸餃子楼は、全国約30店の居酒屋にギョーザを販売してきた。だがコロナ禍で休業や時短営業とする居酒屋が増え、ギョーザの仕入れが減った。売り上げは落ちる一方だった。

 何とか打開策はないのか――。考えついたのが、人と人との接触を減らしても販売を続けられる無人販売所だった。

 板宿の直売所で2パックを買った神戸市須磨区の主婦(77)は「この販売方法だと、コロナ禍でも安心ですね」とにっこり。

 防犯カメラを設置しているものの、無人販売所ゆえに盗難の恐れもある。ただ「そこは信頼関係があっての商売。苦肉の策で始めたので。自宅でギョーザを楽しんで」。ショウガたっぷりのあっさり味だ。

 問い合わせは、神戸餃子楼(078・855・8816)へ。(岩本修弥)

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