ミャンマー、西部でも戒厳令 市民と戦闘で国軍側に死者

ミャンマーはいま

バンコク=福山亜希
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 クーデターで国軍が権力を握ったミャンマーで、西部チン州のミンダット地区に13日付で戒厳令が発令された。同地区では最近、武器を持った市民と国軍側の戦闘が起き、国軍側にも死者が出ていた。戒厳令の発令で、市民への弾圧がさらに強まる恐れがある。

 国営メディアは12日と13日に現地の警察署や銀行が襲われたと報道。現地メディアによると、それ以前の衝突も含め、国軍側の死者はこれまでに10人を超えているという。

 国軍側は戒厳令について「治安や法の支配、地域の平和をより効果的に提供するため」と主張。行政、司法の権限が現地の軍司令官に移譲され、重罪は軍事法廷で裁けるようになる。3月には最大都市ヤンゴンの六つの地区に戒厳令が出され、その後、市民に死刑判決が相次いだ。

 現地メディアによると国軍への反発から、若者を中心に市民が武器を取って国軍と戦うケースが各地で起きている。SNSには、若者が小銃を携えている写真や、国境地帯で少数民族武装組織から軍事訓練を受けている映像などが拡散。中部モンユワ近くの村では市民と国軍の戦闘が続き、13日には数百人の国軍兵士が銃やロケットランチャーで市民を攻撃した。

 現地の人権団体「政治犯支援協会」によると、市民の犠牲は13日までに788人に上った。(バンコク=福山亜希)