「さざ波」ツイートの高橋参与、招致めぐり国会審議中断

吉川真布
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 高橋洋一・内閣官房参与が、国内の新型コロナウイルスの感染状況について、ツイッターで「さざ波」などと表現した問題をめぐり、野党側は14日、衆院内閣委員会で、高橋氏の参考人招致を要求した。これに対し、与党が出席を認めなかったため審議が一時中断した。

 立憲民主党森山浩行氏は同委で、高橋氏が「日本はこの程度の『さざ波』。これで五輪中止とかいうと笑笑」とツイートしたり、ネットに投稿した動画で「感染のない状態で仮に日本が中止を言ったら、世界から笑われるだろう」と発言したりしたことについて、「政府としては笑われると思っているのか」とただした。加藤勝信官房長官は「政府から申し上げる立場にはない」などと述べるにとどめた。

 この問題をめぐっては、菅義偉首相は12日、「本人が謝っていると思っている」と発言。13日に記者団から「どの発言で謝罪したと考えたのか」と問われ、「私自身に申し訳ないという連絡があった」と明かした。

 これを受け、森山氏は14日の審議で、「不謹慎だということを謝ったのか、事実ではないことを言ったから謝ったのか。何を謝ったのか」と追及。これにも加藤官房長官は「首相と高橋さんとの会話を逐一、承知していない」と述べた。

 森山氏は「こんなんじゃ質問を続けられない」とし、立憲、共産両党の議員が退席した。野党側の筆頭理事の今井雅人氏(立憲)は記者団に「高橋さんに事情を説明、謝罪をしてもらい、しかるべき措置をとって、前に進んでもらいたい」と述べた。委員会は野党側が退席したまま約50分後に再開した。(吉川真布)

写真・図版
高橋洋一・嘉悦大学教授