演奏会に公用車で知事出席「公務に該当」 原告逆転敗訴

阿部峻介
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 飯泉嘉門徳島県知事が県の創設したオーケストラ演奏会の出席に公用車を使ったことの違法性が問われた住民訴訟で、最高裁第二小法廷(菅野〈かんの〉博之裁判長)は14日、「県が共催し県の事務として開かれた演奏会に出席したことは公務に該当する」として、違法性を否定する判決を出した。違法性を認めた高裁判決を破棄し、原告側の逆転敗訴とした。

 県は2011年度に「とくしま記念オーケストラ」を創設した(17年度に事業廃止)。原告は、知事が公用車を使って出席した21回分の経費支出が違法だとして住民監査請求したが、県が退けたため提訴した。

 一、二審とも20回分は監査請求できる期間を過ぎているとして訴えを却下。徳島地裁は残る1回分を「公務」と判断したが、高松高裁は「あいさつもない単なる鑑賞」として運転手の人件費など1万5千円の支出は違法性があると認めた。知事側が上告していた。(阿部峻介)