第3回取材に伴走、再現ドラマで俳優 在校生ら「青春できた」

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宮崎亮
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 学校の自由を問い直すドキュメンタリー映画「北園現代史」。監督の中村眞大(まさひろ)さん(18)は制作当時、東京都立北園高校の3年生だった。多くの仲間の協力を得て、4月初めの公開にこぎつけた。

 長根光輝(こうき)さん(19)は、高3で他校の通信制に移った後も中村さんと付き合い続けた。昨秋に「高3の後半は将来の目標を探す」と受験をやめた。ウーバーイーツの配達で10万円を稼ぎ、欲しかった動画向けカメラを購入。その後、中村さんに誘われ最後まで制作に伴走した。「こんな充実した時間は初めてです」

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1969年の「北園高校紛争」でのバリケード封鎖の再現VTRで、当時の生徒役を演じた男子生徒たち=「北園現代史」から

 2人は1969年の「北園高校紛争」の当事者に会い、校舎をバリケード封鎖した時の状況を聞いた。再現VTRを加えたら面白いと考え、中村さんがツイッターで「俳優」を募ると生徒14人が集まった。

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「北園高校紛争」で校舎のバリケード封鎖をしたメンバー3人にたどりつき、取材をした=「北園現代史」から

 同学年の仲間とは、卒業式を終えた数日後に誰もいない3年生の教室で集合した。廊下に机と椅子を積み上げてバリケードを作成。生徒役や教師役のセリフも、当事者の先輩たちの記憶を元に再現した。中村さんは「資料を調べると教師側から見た当時の記録は見つかりますが、生徒たちがどんな思いでどう動いたのかというバリケードの内側の様子は、本人たちに聞くまでわからなかった。当時のほかの生徒たちもその様子はほとんど知らなかったようです」と振り返る。

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平岡裕葉さん(右端)がナレーションをやることに決まったファミレスで。左端は中村眞大さん=東京都板橋区、宮崎亮撮影(撮影のためマスクを外しています)

 生徒役を演じた同級生の一人…

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