第4回「生徒と先生、対話しよう」 動き出した高校生たち

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宮崎亮
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 3月下旬、学校の自由を問い直すドキュメンタリー映画「北園現代史」の編集作業が大詰めに入った。東京都立北園高校3年生だった監督の中村眞大(まさひろ)さん(18)は映像に映る教師らのプライバシーに配慮し、濃いモザイクをかけた。卒業生を介して弁護士に映像の内容に問題がないと確認してもらい、4月2日にネット公開した。

 次々とツイッターに感想が投稿された。「社会全体から自由、寛容さが失われていく縮図を見た気がする」「高校生が作ったと思えない」。ある卒業生は「君たちのような生徒が在籍していることを自慢に思います」と書いた。好意的な投稿が大半で、中村さんは「ホッとしました」。

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「自由の北園交流会」に参加した北園高校の生徒たち。(右から)林倫太郎さん、中村日向子さん、安達晴野さん、平岡裕葉さん。左端は安達さんの母で次期PTA会長に内定している桃子さん=東京都北区、宮崎亮撮影

 学校は中村さんの取材に応じなかったが、記者が副校長に対し、頭髪指導について尋ねると「長くいる先生に聞くと以前から指導の方向性は変わっていない。行き過ぎた髪染めは指導する」と話した。 同校のある教員によると、東京都教育委員会から連絡を受けた管理職が、映画のことを職員会議で周知したという。この教員は「映画は、生徒の生活指導全般への不満を代表して形にしたチャレンジ。学校をより良くするための問題提起だ」と感じた。「単なる『宣戦布告』のように捉えている教員は少ないのでは」といい、映画をきっかけにバリケード紛争などの歴史を知り、校風とされる「自由」について改めて考え始めた様子の同僚もいるという。

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オンラインで開かれた「自由の北園交流会」の様子=安達晴野さん提供

「生徒の学校への疑問を単なる…

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