歌劇場に響く「おかえり」 欧州で音楽祭や映画祭が復活

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ローマ=大室一也、ベルリン=野島淳、パリ=疋田多揚、ロンドン=金成隆一 パリ=疋田多揚、ロンドン=金成隆一
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 新型コロナウイルスに苦しんできた欧州各地で、音楽祭や映画祭の復活が次々と決まっている。当初はもたつきが指摘されたワクチン接種も、打ち手の拡大や巨大接種会場の開設で軌道に乗りつつある。気が抜ける状況ではないが、夏の観光シーズンを前に日常がそろりと戻りはじめた。(ローマ=大室一也、ベルリン=野島淳、パリ=疋田多揚、ロンドン=金成隆一)

 イタリア北部ミラノの歌劇場「スカラ座」で11日、客席から「お帰りなさい、巨匠」との声があがった。昨年10月から休館していたが前日に再開。世界的指揮者リッカルド・ムーティとウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を迎えた。地元メディアによると、ムーティは「私たちのためではなく、皆さんのために演奏します」と応じたという。

 イタリアは4月下旬から段階的に感染防止策の緩和を進めている。22日には、コロナ禍で昨年の開催を見送った「ベネチア・ビエンナーレ国際建築展」が開幕する。ベルギーのエリザベート王妃国際音楽コンクールのピアノ部門も、昨年の予定を1年延期して開催中だ。

 映画祭がこれに続く。ドイツでは、世界3大映画祭の一つで、濱口竜介監督の「偶然と想像」が最高賞に次ぐ審査員大賞(銀熊賞)に選ばれたベルリン国際映画祭の野外上映会が6月9~20日にある。コロナウイルスの感染拡大のため、2月の予定だったが、関係者向けを3月に開催。一般向けは実現が危ぶまれたが、新規感染者が減りつつあり、野外での開催にこぎつけた。「映画館に行きたいという気持ちを再び起こさせ、観客のいる文化活動の復活に貢献するのが目的だ」(主催者)という。

 中東欧を代表する映画祭のカ…

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