花壇のすみに宝物は眠る 死んだアゲハと「すごいやん」

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 ひらいた小さな手のひらの上には、死んだアゲハ蝶(チョウ)がのっていた。

 「これ見て!」

 おお、すごいやん!どこに落ちてたん?と聞いて案内された日の当たる路上で、私はスマホをかざし蝶の写真を撮る。するともう一枚撮ってそっちを妻にメールで贈ってあげてと頼まれて、なるほど、子はまだデジタル写真というものを無限に複製可能なデータとしてではなく一回こっきりの質量ある物体と認識しているのかと理解し、言いようのない感動を覚えた。

 わかった、ともう一枚撮り、じゃあこの一枚を送る(贈る)わなと言ったところで路地の向こうから駄菓子屋のすすむさんが歩いてくる。子は蝶を見てもらいたくて駆けていくがすすむさんはあいにくいそがしそうで反応なく、代わりにそばにいた学習塾の先生がすごいね、どこでみつけたの?と声をかけてくれた。

 その時、はにかんで誇らしげ…

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