市長代理はドラえもん IPC公式パラゲーム、来月発売

榊原一生
[PR]

 自分の分身となる「アバター」を操作し、実在の選手らとともに成長を遂げてパラリンピックを目指す――。国際パラリンピック委員会(IPC)公式のパラリンピックゲームの発売が6月24日に決まった。競技のさらなる活性化と普及を目的に制作され、収益の一部はパラスポーツ発展のために寄付される。

 5月17日、制作する「JP GAMES」(東京・千代田)が発表した。

 タイトルは「ザ・ペガサス・ドリーム・ツアー」で、ゲーム内ではスマートフォンで撮影した自身の顔画像から作ったアバターを操作。仮想都市「ペガサスシティ」を舞台に、ボッチャや陸上、車いすバスケットボールなどのパラ競技に参加しながら、高みを目指すロールプレイングゲーム(RPG)だ。無料でダウンロードでき、プレイは基本無料(一部課金あり)。

 シティの市長はIPCのアンドリュー・パーソンズ会長が務め、「ドラえもん」が市長代理として登場し、ガイド役を担うという。またボッチャ広瀬隆喜や車いすテニスの田中愛美、車いすバスケのパトリック・アンダーソン(カナダ)ら実在の9選手もキャラクターとなって登場し、シティ内で交流することができる。広瀬は「パラリンピック競技がゲームになることは世界中の人にボッチャを知ってもらえる良い機会ですのでとてもうれしい」。

 当初は昨春の発売予定だったが、東京大会が延期となったことで、ゲームの発売も先延ばしを余儀なくされた。コロナ禍だからこそ世界中のユーザーが交流できるようにと、ネットにつないで遊ぶオンラインゲームとして再開発。元スクウェア・エニックスで「ファイナルファンタジーXV」の開発を手掛けた「JP GAMES」の田畑端代表は「世界的なパンデミックと東京2020大会の延期を受けて、アバターRPGに形を変えました。延期後に開催されるパラリンピックは、分断を乗り越えて心が集う大会になると考えたからです。東京2020大会がどのような形になるにせよ、ペガサスシティにあふれるポジティブなエネルギーを、多くの方に受け取ってもらいたいです」とコメントした。(榊原一生)