緊急事態追加の3道県 弁当割引の努力も…「効果なし」

新型コロナウイルス

佐藤亜季、川村さくら
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 新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づく緊急事態宣言の対象地域に、北海道、広島、岡山の3道県が16日から加わった。14日の政府決定からわずか2日。営業時間の短縮や休業要請の対象となった店舗や施設は対応に追われた。

 北海道は感染者の多い札幌市など自治体を限定し、大型商業施設に土日祝日の休業を要請した。だが、道の対策が正式に決まったのは15日午後。「間に合わせるのは無理だった」(イオン北海道)と多くの店舗は16日も営業を続けた。

 札幌市百貨店丸井今井札幌本店」には15日夜、「あすは休みますか」と市民らからの電話が相次いだ。同店は同日午後9時ごろ、ホームページで16日も営業すると告知したが、担当者は「昨年からの休業や時短要請のなかで、今回が一番時間がなかった。きのうのきょうで休業を求められても身動きがとれない」と話す。

 北海道は準備期間を見込み、時短や休業の要請には遅くても18日から対応するよう求めている。大型商業施設の多くは22日の土曜日から週末の休業に応じる見通しだ。

 広島市中心部の本通商店街では、急きょ「休業中」の貼り紙を出し、シャッターを閉める居酒屋やカラオケ店が見られた。おむすびやうどんが人気の飲食店「むさし」の前には、売れ残った弁当が十数個積み上がっていた。店長の浮田秀律(ひでのり)さん(29)によると、人出は普段の日曜日の6割ほどで、売り上げも半分に減った。

 コロナ禍が始まった昨春から街頭販売を始めたが、感染者が増えるたびに売れ行きが鈍っていった。宣言を受け、閉店時間を午後5時から午後3時に2時間早めることに決めた。消毒液の数を増やし、弁当の割引も始めたが、「効果がない。もう限界」と嘆いた。同市中区の広島三越はこの日、通常通り営業した。22日以降の土日、食料品など一部の売り場を除き、休業する。19日以降の平日も閉店時間を午後7時半から午後7時に30分前倒しする。広報担当者は「不特定多数の人を接客する業態なので仕方がない」と語った。

 岡山県は、床面積1万平方メートル超の集客施設に対して土日の休業を求めた。14日夜には「1千平方メートル超」を対象に想定していたが、15日夜に急きょ、変更した。

 JR岡山駅構内の「さんすて岡山」「岡山一番街」は、16日は午後8時までの時短営業とした。県が、17日までは「猶予期間」としたことも踏まえ、要請の一部に応える形にした。一方、岡山高島屋は15日に県やテナントなどと協議し、16日から食料品や生活必需品を除いて休業することにした。ただ、広報担当者は「(買い物客は)最近の週末の半分以下」と話した。(佐藤亜季、川村さくら)

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