「トンパチ」「よかた」…プロレス団体が隠語Tシャツ

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大野宏
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 「トンパチ」「よかた」「セメント」――。そんな意味が分かるようで分からない言葉が多数プリントされたTシャツが、色やサイズによっては完売する人気になっている。発売したのは、京都府北部で活動する社会人プロレス団体「丹(に)の国(くに)プロレス」。プロレス好きでなくても、どこか見覚えがあるロゴデザインだ。

 デザインしたのは、綾部市出身で団体を主宰する覆面レスラーで、リングネームは嵐弾次郎さん(34)。本業はウェブデザイン。そのかたわら、2017年4月に旗揚げしたのが「丹の国プロレス」だ。

 府北部を中心に、祭りやイベントに出向く「出張プロレス」をしている。入場料は取らず、寺の境内や田んぼ、土俵でもやり、中四国や関東の団体からも呼ばれてきた。19年には約40試合に出場し、自主興行も5、6回できた。

 昨年はコロナ禍。皮肉にも、本業のウェブデザインは、ネット通販やリモート勤務を導入する顧客が激増して大忙しだったが、綾部市の一大行事「あやべ丹の国まつり」を始め、イベントは軒並み中止になり、プロレスの自主興行は1回だけ。出場試合も半減した。「試合ができなくて寂しかった」と言う。

 今年は2年ぶりに「あやべ丹の国まつり」が4月29日に開催される見通しになったので、グッズも売って盛り上げようと作ったのが、あの謎の言葉が入ったTシャツだ。「お客さんの知らないスラングを入れたら面白いかな、と」

 トンパチなどは、プロレス業界の隠語。ほかにも「塩(ショッパイ)」や「ジュース」などの隠語が、レトロな看板風に仕上げてある。商品名は「プロレススラングTシャツ」。約50枚を発注した。「まつり」は今年も中止になったが、すぐにオンラインショップで販売すると「同情もあったのか、結構買ってもらえました」。第2弾も構想中だ。

 今でこそプロレスを愛する嵐さん。高校まで柔道をしていたものの、プロレスには興味がなく、デザイナーを目指していた。転機は、そのために進学した京都嵯峨芸術大短大部(現嵯峨美術短大)だ。

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