公園の蛇口46個盗難 捜査関係者「高くないのになぜ」

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大宮慎次朗、林知聡
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 【神奈川】厚木、伊勢原など4市で近ごろ、手洗いや水飲み用の蛇口が公園などから盗まれる事件が相次いでいる。神奈川県警や各市への取材で、被害は50個近くになる。多くは真鍮(しんちゅう)製とみられ、「高価でもないのに、なぜ?」。捜査関係者も市職員も首をかしげている。

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 6日昼すぎ、厚木市の住宅街にある旭町クスノキ公園。定期検針に来ていた水道業者が異変に気づいた。

 「水飲み場の蛇口がない」

 連絡を受けた市職員が確認すると、蛇口2個が台座から取り外され、ねじ穴がぽっかりあいていた。水が流れ続けないよう元栓は閉められていた。市職員は厚木署に通報したという。

 これで市内の被害は9公園で28個目。3月から続く被害を受け、市内全域の公園をこの1週間ほど前に緊急点検したばかりだった。

 同様の被害は3月から5月上旬にかけ、市と隣接する伊勢原、平塚、海老名の3市で確認されている。

 各市や県警によると、主に真鍮製の蛇口46個のほか、ステンレス製の手すり6本がなくなった。蛇口が盗まれた現場は18カ所で、うち14カ所が公園だ。伊勢原市では自治会館や住宅の工事現場でもあった。

 なぜ公園の蛇口が狙われているのか――。

 「盗んでも大して金にならない。相当困っているんじゃないか」

 厚木市の鉄くず買い取り業者は言う。今回被害に遭った真鍮製の蛇口46個の見積額を聞くと「時期にもよるが、1万円にもならないだろう」と答えた。

 なくなった蛇口はみな、ごく一般的な形状だ。固有さを示す製造番号などもない。このため捜査関係者の1人は「収集目的とは思えない」といい、県警は換金目的を視野に調べている。また、現場が近接4市であることから、同一犯の可能性もあるとみている。

 厚木市は再び盗まれる恐れが…

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