人出「普段の7割」、宅配「急増」 緊急事態宣言の広島

新型コロナウイルス

福冨旅史、岡田将平
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 広島県は16日、今月末までの新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言の期間に入った。飲食店やカラオケ店などへの営業時間短縮や休業要請に加え、県民に外出自粛も求めている。

 広島市中心部の本通商店街の交差点。「濃厚な卵、いかがですか?」。北広島町の農場で働く古武家(こぶけ)厚さん(33)が卵の出張販売をしていたが、足を止める人は少ない。「みんな目的地に一直線で、寄り道してくれません」。「人出は普段の7割ほど」といい、売り上げも約7割減ったという。

 県の1度目の集中対策期間が終わった今年2月、出張販売を始めた。だが、感染者が増えるにつれて人出が減り、稼ぎ時だった5月の大型連休も売り上げは伸びなかった。この日売れたのは、常連客に数パックだけ。「もう引き上げます」と、昼前には去った。

 宣言を機に忙しくなった人もいる。広島市中区で自転車を飛ばしていた飲食宅配サービス「ウォルト」の配達員井上佳樹さん(28)は、宅配の依頼が前日に比べて急増したといい、「携帯が鳴りやみません」。

 コロナ禍を機に1年前、配達の仕事を始めた。感染者が増えた冬の間が最も忙しく、午前9時から午後11時まで働きづめ。1日40件以上配達したこともあるという。客は「コロナが怖いので、玄関に置いておいて」と、インターホン越しに応対する人が多い。「緊急事態でも僕は休めません」と言い残し、次の配達先へ向かった。

 そごう広島店(広島市中区)は、午後8時まで営業していた地下食料品売り場などを含め、16日から全館(レストランを除く)で午後7時半閉店に変更した。県が床面積1万平方メートルを超える大型商業施設に求めている土日の休業については未定という。(福冨旅史、岡田将平)

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