澤田隆治さん死去「てなもんや三度笠」「花王名人劇場」

 「てなもんや三度笠」「花王名人劇場」をはじめとする人気番組を手がけ、1980年代の漫才ブームの火付け役でもあったテレビ・ラジオプロデューサーの澤田隆治(さわだ・たかはる)さんが16日、東京都内の病院で死去した。88歳だった。

 大阪府吹田市出身。55年に神戸大学文学部を卒業して、朝日放送(大阪市)に入社。「漫才教室」「上方落語をきく会」などのラジオ演芸番組に携わり、テレビに移って担当したコメディー番組「てなもんや三度笠」は視聴率60%を超える驚異的な人気を博した。厳しい演出で知られ、「新婚さんいらっしゃい!」の立ち上げにも関わった。

 70年代に東京の番組制作会社に拠点を移し、関西で培ったお笑いの知識や人脈を生かして79年に始まった「花王名人劇場」(関西テレビ制作)を手がけた。この番組で放送した横山やすし西川きよし、B&B、星セント・ルイスの「激突!漫才新幹線」の漫才企画がヒット。刺激を受けたフジテレビが「THE MANZAI」をスタートさせ、80年代初頭の漫才ブームにつながった。

 終戦後の少年時代、富山県高岡市で親と離れて暮らした。さみしい心を癒やしたのが喜劇映画だった。これを原点に明るい笑いとハッピーエンドにこだわり、様々な公演やイベントの企画制作にもあたった。笑いと健康学会の会長や日本映像事業協会の名誉会長なども務め、海外のパフォーマーたちを大阪の劇場に招く「THE舶来寄席」などをプロデュース。東京漫才の振興にも力を尽くした。著書に「笑いをつくる」「永田キング」など。