「無理な要請でも従うしか」 突然の緊急事態、どう対応

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佐藤亜季、川村さくら 本田大次郎、志田修二、鈴木剛志 中沢滋人、阿部浩明、武沢昌英
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 「緊急事態宣言」の対象地域に16日から追加された北海道。急転直下の政府決定を受け、道は15日に新たな時短や休業要請などの対策をまとめた。実施開始は16日で、道は「遅くとも18日から実施を」と指示しており、突然の要請に事業者は対応に追われた。感染者が多い札幌市など「特定区域」では大型店などが休業するかどうかの判断を迫られ、それ以外の地域でも感染リスクを考えて休業する施設が続出した。

 道は16~31日の宣言期間中、感染者の多い札幌市を含む石狩地域、小樽市旭川市を「特定措置区域」と位置づけ、より強い感染対策に取り組む。その一環で、措置区域内にある1千平方メートル超の集客施設に土日祝日の休業要請を出した。準備期間を踏まえ、遅くても18日からの実施を求めた。

 札幌市内では16日の休業を見送った百貨店や大型店も。イオン北海道も札幌市旭川市の4店の営業を続けた。担当者は「道の決定は昨日の夜だった。休業要請を、きょうから間に合わせるのは無理だった」。ただ、ふだんは混み合っている百貨店の地下食料品売り場は昼過ぎでも客足が少なめだった。

「生活必需品」どう決める

 多くの大型店は22、23日の土日から休業に応じる方針を示している。今後の課題として共通するのは、休業の対象外となる「生活必需品」をどう決めるかだ。

 約160店が入る商業施設「サッポロファクトリー」(札幌市)は、対象商品の確認のため、道や市に電話するが、つながりにくいという。担当者は「多くの店が軒並み、問い合わせをしているのでは」と話す。

 ある商業施設の担当者は「コロナ禍の1年で負担を強いられるのも慣れてきた。どんなに無理な要請でも従うしかない」と話す。(佐藤亜季、川村さくら)

 特定措置区域に指定された各地では、酒類を提供する飲食店への休業要請など強い措置が出された。

 旭川市居酒屋を営む山田泰弘さん(47)は15日夕、翌日からの休業を決めた。「1度、栓を開けたお酒を2週間後に出すわけにいかない」。急きょ、大吟醸酒などを割安で提供した。「大型連休できちっと人の流れを止めてほしかった。対応が後手後手だ」

 旭川市は「利用者への周知期…

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