初の「災害医療船」運航へ NPO、離島連絡船を改装

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平塚学
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 東日本大震災熊本地震など国内外の被災地で救援活動に取り組んできたNPO(非営利組織)が、中古船を改装して「災害医療船」をつくり、出港準備が整った。

 NPOによると、医療を主目的とした船は国内初。陸路が寸断された被災地や離島への医療支援の拠点とし、物資輸送にも活用しようという構想だ。

 船を運営するのはNPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」(PWJ、本部=広島県神石高原町)。国内外に拠点を持ち、人道支援や災害時の緊急支援活動で知られる。

 医療船の構想は、東日本大震災を機に生まれた。広範囲に壊滅的な被害を受けた直後の被災地では、活動に使う車の給油すらままならず、救援チームが活動する拠点を確保するのにも苦労したという。

 船は、香川県観音寺市で離島連絡船「いぶき」として使われていたものを昨年780万円で購入。全長34メートル、137トン。船内を改装し、血液や尿の検査ができる機器を配備し、有事にはX線や超音波を使う可搬型の検査機器も持ち込む。

 手術や高度医療を施すまでの設備はないが、「街の診療所レベル」の機器を備え、PWJの医師らが診察や治療にあたる。障害者ら「災害弱者」の船内への受け入れも想定している。新型コロナウイルス感染症の影響で支援活動が制限された昨年7月の九州の豪雨災害の経験も踏まえ、災害ボランティアのPCR検査をする態勢も整えた。

 船には物資約20トンを積む…

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