マンダム39歳新社長 化粧の価値、ヒントは大学生から

田中奏子
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 代々創業家が務めてきた社長の座を、父の元延氏から継いだ。社員からは親しみを込め、「健さん」と呼ばれる。

 化粧品業界は訪日客の特需から一転、コロナ禍で苦境に。逆風下の船出だが、「むしろチャレンジしやすい時期」とさらりと言う。「化粧がこの先どう変わるのか、まだ誰も提案できていないから。小さな挑戦を重ね、勝ち筋を見つけたい」

 答えのヒントは、すでにある男子大学生にもらった。感染対策で学校に行けず、ふさぎがちな気分を変えようと髪の毛を染めたら、「鏡に映る自分を見てワクワクした」という。その言葉に、化粧には「他人からどう見られるか」だけでない価値があると改めて気付かされた。

 創業93年の歴史の重みを感じつつ、大胆な革新に意欲を見せる。「代々の社長とは違うことをして、マンダムの歴史の中で語り継がれる人間になりたい」。手始めに、整髪料で知られる主力ブランド「ギャツビー」を、メイク用品などにも広げていくつもりだ。(田中奏子)

 早大卒。08年マンダムに入り、19年から取締役。4月1日就任。大阪府出身。