遺族、入管に不信感募らす スリランカ人女性死亡問題

大野晴香
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 名古屋出入国在留管理局に収容されていたスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん(当時33)が死亡した問題で、遺族が17日、名古屋入管を訪れた。佐野豪俊局長と面会し、ウィシュマさんが収容されていた居室を見たが、入管側の説明や対応に不信感を募らせた。

 妹のワヨミさん(28)とポールニマさん(26)は16日に葬儀を終え、17日に同入管を訪問した。取材に対し、ワヨミさんは「小さな部屋で過ごさせられていたのだと、悲しくなった」。ポールニマさんは「(入管側は)私たちの質問にちゃんと答えなかったので、何か隠している感じがした」と話した。

 遺族の代理人の指宿昭一弁護士によると、遺族らは名古屋入管側に「どうして姉の死亡から2カ月以上が経っても調査が進んでいないのか」「スリランカが貧しい国だからこのような対応をするのか」「日本人がスリランカに来て同じことが起きたら、黙っていられるのか」などと訴えた。佐野局長は「調査を受けている身なので何も答えられない」と答えるにとどまったという。

 国会では出入国管理法改正案をめぐり与野党が対立。遺族とともに同入管を訪れた社民党福島瑞穂党首は「保安上の理由」で居室や診療室などの視察を拒否されたといい、「入管は何を隠そうとしているのか」と批判した。(大野晴香)