「幻のアジサイ」次々と生む県 15軒で全国と戦う秘訣

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榊原織和
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 近年、島根のアジサイが注目を集めている。ここ10年で五つの新品種が登場し、首都圏では入手のしづらさから「幻のアジサイ」と呼ばれることも。人気の裏には、生産者の少ない島根の農家が、全国で戦うための地道な努力があった。

 4月下旬、県内のアジサイ生産者でつくる「島根県アジサイ研究会」会長、多久和敏男さん(62)の出雲市にある農場では、ビニールハウスの中で赤や青の花をつけた鉢植えの出荷作業が続いていた。年間約1万2千鉢をつくるが、「4月中旬から母の日までは、休む間もないほど忙しい」(多久和さん)。

 理由は、この時期のアジサイ人気の高まりにある。卸大手、大田花き(東京)によると、4~5年前から母の日の贈り物として定着。そこで注目されるようになったのが、県が開発を進めるオリジナル品種のアジサイだ。これまでに5種が発表され、デザイン性の高さや希少性から、毎年生産量の3倍の注文が入る人気という。

 中でも多久和さんが「別格。他に似たものがない」と太鼓判を押すのが、2012年に登場した第1弾「万華鏡」だ。

 花びらの中心から、外へ向け…

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