唯一のシュートコース 選んだ久保(中西哲生コラム)

有料会員記事

[PR]

 サッカー・スペインリーグのヘタフェに所属する久保建英選手が16日のレバンテ戦で、1―1の後半30分から出場し、39分に決勝ゴールを決めました。1試合を残してはいますが、ヘタフェの1部残留を決める貴重なゴールでした。

 後半、久保選手がウォーミングアップを始めた時、残留を争っていたエルチェがリードしており、引き分けではこの試合の意味が薄くなる状況でした。途中から投入される以上、得点を奪って勝ち点3を得ることがミッション。その状況で実際にゴールを決め、試合も味方に退場者を出しながら、なんとか2―1で逃げ切りました。

 得点はゴール前左の角度がないところから、GKが一番反応しづらいニアサイドの上に蹴り込みました。逆サイドに打つのであれば、DFの股を抜かないと入らない角度だったのですが、速いドリブルで進んでいたので、そこまで余裕がない状況でした。その瞬間、この角度ならニア上しかないと僕も感じましたし、あの緊迫した中で迷いなくそのニア上を選択できたのは、そのシュートを久保選手が小学生の時からずっとトレーニングしてきたからです。

 打つ瞬間に、「決めたい」という気持ちが強いと、力みが加わってシュートのクオリティーは落ちてしまいます。力強さよりも、ニア上を的確に狙うという冷静な思考があったからこそ、決められたシュートでもありました。

 久保選手にとっては今季は難…

この記事は有料会員記事です。残り1231文字有料会員になると続きをお読みいただけます。