第2回「TWICE」に憧れ 東京から韓国へ、そしてデビュー

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大部俊哉
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「K」の軌跡②

 4年前、韓国の9人組女性グループが日本の音楽シーンに颯爽(さっそう)と現れた。親指と人さし指で泣いている顔文字をまねする「TTポーズ」で、「K-POP」の再ブームの火付け役となったTWICEだ。注目を集めた大きな理由の一つは、メンバーに日本人3人がいたこと。以降、日本人を含むK-POPグループが存在感を増すことになった。こうした現象は、日本に限らない。中国や台湾、香港、タイなど様々な地域出身者を加えた多国籍グループがK-POPアーティストとして活動し、韓国の枠を超えた人気を得ている。

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デザイン・福宮千秋

 2019年1月、多国籍化を体現するような女性グループがまた一つ、韓国でデビューした。韓国人5人、日本人2人からなる7人組の「Cherry Bullet(チェリーバレット)」。グループ名は果物のチェリーとバレット(弾丸)を組み合わせた造語で、「チェリーのように愛らしくも、エネルギーあふれる魅力で大衆の心を狙う」という意味が込められている。これまでにシングル3枚、アルバム2枚をリリース。デビュー前に米ビルボードの「2019年期待の新人K-POPアーティスト」に選ばれるなど、海外からも注目されている。

 日本人の2人はいずれも東京都出身。レミさん(20)は高校生、メイさん(16)は中学生で親元を離れ、韓国に渡り、寮生活を続けながら厳しいダンスや歌のレッスンを積み重ねてきた。コロナ禍で活動が制限される中、ネット配信や音楽番組を通じて世界中にパフォーマンスを届ける2人は、どんな思いで海を渡ったのだろう。

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「Cherry Bullet(チェリーバレット)」のレミさん=FNC ENTERTAINMENT提供

 オンラインでの取材。パソコンの画面上に、リラックスした柔らかい笑顔の2人が現れた。

――韓国との出会いはどんなものでしたか。

 レミ「両親が韓国を好きで、小さい時から家族で何度か旅行に行っていたので、韓国は身近な存在でした。学校ではK-POPがはやっていて、小学校のときはKARAさんや少女時代さんが人気でした。私がK-POPアイドルになりたいと思ったきっかけは、TWICEのサナさんに憧れたからです。ステージで歌い踊る姿をテレビやYoutubeで見るたびに、キラキラしている姿がかっこよくて、私もこうなりたいなと思うようになりました。具体的に動き出したのは中学3年生のころ。どうやったらなれるのかといろいろ調べていたら、今の事務所のオーディションが目に入り、応募しました」

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「Cherry Bullet(チェリーバレット)」のメイさん=FNC ENTERTAINMENT提供

 メイ「K-POPは幼いころから好きで、母と一緒によく聴いていました。中学のとき、通っていたダンススクールの仲のいい友だち同士で誘い合って、K-POPのカバーダンスをやるようになりました。2017年夏にKCON(ケイコン)というK-POPのイベントに出場し、4人組で(4人組女性アイドルグループの)BLACKPINKさんのカバーダンスをしました。その時に今の事務所からスカウトしてもらったんです。学校のこともあったので最初は悩みましたが、最終的には韓国に行くと決めました」

――中高生で韓国に渡るというのは、大きな決断だったと思います。

連載「K」の軌跡

世界的な現象となっているK-POPには、多国籍のメンバーが在籍するグループが少なくありません。連載第2回は韓国のアイドルグループでデビューした日本人の2人へのインタビューです。練習生生活、語学習得法、コロナ禍に思うこと…

 レミ「そうですね。韓国に来…

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