ナバリヌイ氏の団体を違法認定へ 「選挙控えた掃除」か

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モスクワ=石橋亮介
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 ロシアの反政権派指導者アレクセイ・ナバリヌイ氏の陣営が消滅の瀬戸際に立たされている。9月の下院選に向けてプーチン政権が圧力を強めており、近く陣営の団体が違法な「過激派組織」との認定を受ける見通しだ。ロシアではほかに有力な政権批判の勢力は存在せず、政権への不満は行き場を失うことになる。

 モスクワで17日、ナバリヌイ氏の中核組織「ナバリヌイ本部」と、汚職疑惑を追及する「反汚職基金」の2団体を「過激派組織」と認定するかの裁判が始まった。認定されれば「テロ組織」と同等の違法団体となり、関係者や支援者は2~10年の懲役刑が科せられる可能性がある。

 4月に提訴した検察は「リベラルなスローガンを隠れみのに、社会を不安定化しようとしている」と主張。ナバリヌイ氏側は「まったく根拠がない」と主張しているが、認定されるのは確実な情勢だ。

 そのため、すでに両団体は4月に活動を自主的に停止。「ナバリヌイ本部」は解散し、地方支部を独立した政治組織に衣替えするなど生き残りを模索する。ただ、新たな活動も違法と見なされる可能性があり、再起は極めて難しくなる。

 プーチン政権の強硬姿勢の背…

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