BLの旗手、一穂ミチが一般文芸で描くままならない世界

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尾崎希海
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 男性同士の恋愛を描くボーイズラブ(BL)小説界の旗手のひとり、一穂(いちほ)ミチさんが一般文芸初の単行本『スモールワールズ』(講談社)を出した。幸せな結末が約束されたBLから、自由で不確かで、ままならない世界へ。そんな現実を生きる人たちの姿を6編の連作短編で描く。

写真・図版
『スモールワールズ』を手にする一穂ミチさん。兼業作家で、顔写真を公表せずに活動している=2021年4月、大阪市北区、尾崎希海撮影

 2008年のデビュー以来、50作以上のBL作品を書きつづけてきた。そこには、男性同士が恋愛し、最後は幸せに結ばれるという大前提がある。「『結末が読めてしまう』という声も聞きますが、BLは裏切らなさを保証するもの。裏切りのない幸せやときめきを求めるジャンルがあってもいい」

 BLと一般文芸を「規定演技…

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