死者200人超、ガザへの空爆続く 停戦求める声高まる

ガザ情勢

エルサレム=清宮涼、高野遼
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 イスラエル軍とパレスチナ自治区ガザ地区の武装勢力との軍事衝突で、ガザ地区の保健省は18日時点の死者が213人に上ると明らかにした。17日夜~18日朝にかけて死者は確認されず、イスラエルメディアは犠牲者数が収束してきたと伝えた。国際社会からは停戦を求める声が高まっている。

 イスラエル軍は17日夜、ガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスの司令官らの拠点を攻撃したと発表した。ロイター通信によると、ガザ地区から16日夜~17日にかけて発射されたロケット弾は約60発。前夜の約200発に比べ、減少傾向にある。イスラエル側ではこれまで10人が死亡している。

 米国のバイデン大統領は17日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話協議した。ホワイトハウスによると、バイデン氏は「停戦を支持する」と伝えた。停戦に向け、エジプトなどとともに関与していくことを議論したとしている。イスラエル自衛権を強く支持することを改めて表明した一方、市民を保護するためのあらゆる努力を促した。

 今後、停戦条件をめぐって交渉が進むとみられるが、イスラエルとハマスの双方とも、現時点では沈静化に向かう様子は見せていない。ネタニヤフ首相は17日、「イスラエルの住民が平穏と安全を取り戻せるよう、必要な行動を取り続ける」と声明を出した。ハマスの広報官は、「敵は住宅への空爆を激化させた。ただちにやめない限り、再びテルアビブをロケット弾で攻撃する」と反発した。

 イスラエルと周辺国との緊張も続いている。イスラエル軍によると17日、レバノンからイスラエルに向けてロケット弾6発が発射されたが、レバノン領内に落下したとみられる。レバノンでは、ガザ空爆を受けてイスラエルへの抗議の声が高まっていた。(エルサレム=清宮涼、高野遼)