ガザ市民の4万人超が学校に避難 空爆が阻む援助の手

有料会員記事ガザ情勢

エルサレム=清宮涼、高野遼 聞き手・高野遼
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 イスラエル軍の攻撃を受け、パレスチナのガザ地区では4万人以上の市民が自宅から避難し、学校の教室などでの寝泊まりを強いられている。空爆により支援関係者の活動が大きく制限され、援助の手は行き届いていない。(エルサレム=清宮涼、高野遼)

 5月17日、朝日新聞の現地助手がガザ地区北部のジャバリヤ難民キャンプにある学校に入った。教室内は避難してきた人々であふれ、場所が足りずに校庭に寝泊まりする若者たちの姿もあった。近隣の四つの学校は、合わせて数千人の避難者たちでいっぱいになっている。

 避難者の多くは、ガザ北部ベイトハヌーンからやってきた。4人の子どもたちと3日前に避難してきたアブ・サメールさん(48)は「近くで空爆が激しく、さらに戦況が悪化する前に逃げてきた」と話す。

 イスラエルとの境界に近い同地区は2014年の戦闘でイスラエル軍による地上侵攻の戦場となり、壊滅的な被害が出た。当時の記憶を持つ人々が、惨事の再現を恐れて逃げ出してきている。

50校が避難所に

 避難先となった学校は、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営している。「国連」のマークが掲げられ、少しでも安全だという期待がある。

 避難者が自発的に集まったことで、学校が事実上の避難所となったというのが実情だ。一部の学校ではカギを壊して、市民が中に入っている。UNRWAによるとガザ内の50校に、16日時点で約4万2千人が避難している。

 激化する空爆の中、支援は十分に行き届いていない。食事や衛生用品などの支援はなく、マットレスなどの寝具を自宅や近隣から持ちこんで寝泊まりしている。「停戦までは家に帰れない。イスラエルの空爆が続く限り、食料などの支援が必要だ」と避難者の一人は話した。

 UNRWAは学校を正式な避…

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