「勝ち取った法案取り下げ」 入管法、改正反対派が拍手

津田六平
[PR]

 外国人の収容や送還のルールを見直す出入国管理法改正案の成立が見送られたことを受け、国会前で反対活動を続けていた人たちからは歓迎の声が上がった。ただ、収容のあり方や難民認定率の低さについては「状況は変わっていない。声を上げ続けていこう」と呼びかけあった。

 先月中旬から国会前に座り込んで反対活動をする人たちに18日正午前、「与党が今国会での採決を見送る方針」との報が伝わった。駆けつけた国会議員らが「みなさんが勝ち取った法案の取り下げだ」「声を上げたことで政治が動いた」などと呼びかけると、一つひとつに大きな拍手が沸いた。

 入管施設での面会活動を続けている大学生の女性(21)は「まずは率直にうれしい。でも、ひどい入管法はそのままある。これで活動が一気に冷めて、今も収容されている人たちを忘れることがあってはいけない」と訴えた。

 また、3月に名古屋出入国在留管理局の施設でスリランカ国籍のウィシュマ・サンダマリさん(当時33)が亡くなった問題についても、「これで彼女の死の真相を明らかにすることをうやむやにしてはいけない。遺族が求めているとおり、まずは(収容施設の)ビデオを出してほしい」と話した。

 外国人の支援活動を続けているという佐藤信行さん(72)は連日の座り込みに参加してきた。「結果が一つ出てうれしいが、ここが出発点。難民の認定率が1%未満という現実も変えていかなきゃならない」と訴えた。(津田六平)