「鬼滅」の巨岩?忘れ去られた名所を住民たちが「発掘」
臼井昭仁
【動画】忘れ去られていた三重県伊勢市二見町溝口の破石。地元住民たちが清掃して広場まで作った=臼井昭仁撮影
三重県伊勢市を流れる五十鈴川の岸辺に、真っ二つに割れたように見える巨岩がある。漫画「鬼滅の刃(やいば)」に登場する岩の形と似ている。一時は地元ですら忘れ去られていたが、雑木やごみに囲まれていたのを地元住民らがきれいに清掃し、広場を設けた。住民たちは「多くの人が見に来るようになってくれれば」と期待している。
この巨岩は伊勢市二見町溝口にある。高さ約4メートル、で周囲約20メートル。中央部に縦に割れ目が入っている。
伊勢市と合併する前の旧二見町の町史には「破石(われいし)」の名で紹介されているが、天然記念物や名勝には指定されていない。
破石へは朝汐橋から曲がって、五十鈴川沿いの幅3メートルほどの市道を通って行くことができる。ただ、6年ほど前までその周囲は雑木や雑草が生い茂り、不法投棄された家電や古タイヤ、獣の骨などが散乱し、見えなくなっていた。
「地元の名所がすっかり忘れ…